JR西日本の電気検測用事業車「国鉄443系電車(クモヤ443系)」が2021年内に引退を迎える模様です。
「443系」は架線の状態を走行しながら検測し、異常箇所の発見やメンテナンス計画のデータを収集する検測車です。国鉄時代に2編成4両が製造され、JR発足後はJR西日本とJR東日本へ1編成ずつ配置されました。JR東日本では、2003年にE491系電車「East i-E(イーストアイ・ダッシュイー)」と置き換えられ廃車となりました。残るJR西日本の1編成は「クモヤ443-2+クモヤ442-2」で、同社管内だけでなくJR九州やJR四国のほか、第三セクターなど多くの地域で活躍しています。
443系は1975年にデビューし、製造から46年経過しています。2021年4月8日には、IRいしかわ鉄道線の倶利伽羅駅構内で車両故障を起こしており、最後の現役国鉄検測車の引退の噂は囁かれていました。