山陽新幹線のN700A、ATCの検査期限切れ状態で運用充当

JR西日本は2021年9月8日(水)、山陽新幹線のN700A系1編成が自動列車制御装置(ATC)の定期検査の期限切れの状態で運用充当していたと発表しました。問題は、9月7日(火)16時頃に博多総合車両所で発覚しました。

定期検査の期限切れの車両は、F13編成1号車「783-4013」です。ATCの定期検査の期限は、国土交通省令で3カ月と定められていますが、この車両は8月19日(木)に検査期限を迎えて以降、9月7日(火)まで19日間、運用に充当されていました。

原因は、検査計画部門が検査施工部門に対して、8月4日(水)に1号車「783-4013」の検査を指示すべきところ、誤って同編成の16号車「784-4013」の検査を指示。このため1号車の検査が実施されず、今回の問題発生に至ったとみられています。

JR西日本は、2020年6月以降、編成単位の検査体制から号車単位の検査体制に変更。必要な確認は、従来は編成のみでしたが、編成と号車の両方が必要になっています。このため、確認が不十分であったと説明しています。今後は確認を徹底し、検査計画と実施内容が一致しているか照合できる仕組みを構築する計画です。

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