運行からもう1年、地域とともに走る「銀河」の後継寝台列車デビュー

ニュース画像:117系電車「WEST EXPRESS 銀河」(Yoshi@LC5820さん撮影) - 「運行からもう1年、地域とともに走る「銀河」の後継寝台列車デビュー」
117系電車「WEST EXPRESS 銀河」(Yoshi@LC5820さん撮影)

©Yoshi@LC5820さん

2021年9月11日、JR西日本117系電車「WEST EXPRESS 銀河(ウエストエクスプレス ぎんが)」がデビューから1周年を迎えます。本来、2020年5月にデビューを予定していましたが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響により延期。この影響もあってか、運行開始日の京都発出雲市行き1番列車の抽選倍率は53倍となるなど、待ち望んだ鉄道ファンから大きな注目を集めました。

現在、JR東日本、JR西日本、JR九州が運行している豪華クルーズトレインとは一線を画した車両のコンセプトは、「気軽に鉄道の旅を楽しむ列車」。鉄道の強みを活かし、地域と一体とした観光振興推進策の一環として「気軽に」、「自由に」に利用できる列車として開発されました。鉄道旅に慣れた方から普段あまり鉄道を利用しない方、さらに訪日観光客など、多様な旅スタイルに合わせた車内空間や、幅広く利用してもらえるような価格設定も魅力です。

「WEST EXPRESS 銀河」は、1980年に製造された国鉄117系電車を7000番台に改造した6両編成の列車です。デザインは、えちごトキめきリゾート雪月花や肥薩おれんじ鉄道のトータルデザインなどを手がけた「イチバンセン」の代表で建築家の川西康之氏が担当。車体は、西日本が誇る美しい海や空を表現した艶感のある瑠璃紺(るりこん)色、側面の長いラインは、長距離の旅をイメージさせ、「遠くへ行きたい」という憧れを叶える列車であることを表現しています。

ニュース画像 2枚目:1号車グリーン車指定席「ファーストシート」可動式の背もたれを倒すとベッド状に(ちっとろむさん撮影)
1号車グリーン車指定席「ファーストシート」可動式の背もたれを倒すとベッド状に(ちっとろむさん撮影)

©ちっとろむさん

車内は、1号車がグリーン車指定席の「ファーストシート」、2号車(女性席)と5号車は、ノビノビ座席の普通車指定席「クシェット」です。3号車は、コンパートメントの普通車指定席「ファミリーキャビン」、6号車は、グリーン個室「プレミアルーム」です。

ニュース画像 3枚目:3号車 普通車指定席(T49さん撮影)
3号車 普通車指定席(T49さん撮影)

©T49さん

このほか、1号車、3号車、4号車、6号車にはそれぞれ趣向の異なる「フリースペース」設けられ、ゆったりと過ごすことができる空間が広がります。

ニュース画像 4枚目:3号車フリースペース 明星(T49さん撮影)
3号車フリースペース 明星(T49さん撮影)

©T49さん

ニュース画像 5枚目:6号車 フリースペース(ちっとろむさん撮影)
6号車 フリースペース(ちっとろむさん撮影)

©ちっとろむさん

運行区間はこれまでに、京都〜大阪〜出雲市間を結ぶ「山陰コース」と大阪〜下関間の「山陽コース」で運行、2021年7月からは、京都〜新宮間の「紀南コース」で運転されています。

ニュース画像 6枚目:117系電車「WEST EXPRESS 銀河(express999さん撮影)
117系電車「WEST EXPRESS 銀河(express999さん撮影)

©express999さん

「WEST EXPRESS 銀河」は、駅や車内でのさまざまな「おもてなし」が受けられるのも旅の楽しみのひとつとなっています。山陰コースでは、安木駅での「安来節とどじょうすくい踊り」の披露や、紀南コースでは、和歌山駅で人気ご当地ラーメン「和歌山ラーメン」の夜食などが提供されました。

様々なニーズに応える多様性に溢れた「WEST EXPRESS 銀河」は、ただ乗車し移動する手段ではありません。美しい景色を愛で、沿線各地の地元の方とのふれあうという、魅力的な地域と乗客を結ぶ列車として観光から西日本各エリアの活性化を盛り上げます。「コロナ禍」の昨今は、人との距離が希薄になっている生活が続いています。自由に旅行が可能になったら、新しいカタチの旅のひとつとして、ぜひ旅行プランの選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

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