JR北海道は2021年10月14日(木)、「SL冬の湿原号」の客車リニューアルについて発表しました。2022年1月の運行に向け、今年度は第1弾として1号車と5号車の2両をリニューアルします。今回のリニューアルでは、SLが持つ 「ノスタルジー」 や 「レトロ」感をベースに、 内装には丹頂やエゾシカのシルエットをあしらうなど、 北海道ならではのSLの旅を楽しんでもらえるよう工夫が施されます。
「SL冬の湿原号」は牽引するC11形蒸気機関車171号機と14系客車4両、カフェカーのスハシ44-1の6両編成です。リニューアルする1号車と5号車は、新たに「たんちょうカー」として生まれ変わります。車内は、川側にカウンター席、山側に高床化したボックス席を設置し、 釧路川や湿原など川側の眺望を楽しめるレイアウトとなります。内装には暖かみと高級感を感じる木材を使用、アクセントとなる座席の色調は、 「丹頂の赤」 をヒントにレトロ感ある臙脂色(えんじ色)に、壁面は雪原に点在する木々をイメージした木目調となります。機器室に隣接する通路の窓を大型化し展望通路を設置します。
また、2022年度にリニューアルを実施する予定の第2弾では、2〜4号車に「だるまストーブ」を設置し、SL列車の旅の雰囲気を満喫できる車両に生まれ変わります。