JR東日本・山手線が2021年10月22日(金)終電後から10月25日(月)初電までの約52時間、山手線内回りの線路切換工事を実施するため、大崎〜池袋間で運休します。山手線の工事による運休としては過去最長となります。この工事は、現在の2面2線のホームから、1面2線のホームへ切り替えを目指す準備段階として、ホームの拡幅を実施するものです。
史上最長の運休で行われる今回の切り替え工事は、2018年と2020年に実施された埼京線の切り替え工事に続く渋谷駅改良工事のステップ3となります。山手線は利用客の多さに比べホームの幅が狭く、特に混雑時は並ぶ人と通行する人でホームが溢れかえり、危険性が問題視されていました。この拡幅で、ホーム幅が約1.5倍となり混雑解消の一助となりそうです。
今回の運休は山手線内回りですが、同区間で運行される路線では運行本数の変更等が発生します。影響線区は以下の通りです。なお、混雑が予想されるため、東京メトロや西武鉄道などの私鉄各線では振替輸送も実施されます。
・山手線 内回り:池袋->渋谷->大崎間のすべての列車で運休、
大崎->東京->池袋間は運転間隔を日中約10分で運行
※池袋駅で上野方面に折返し運行
・山手線 外回り:大崎->渋谷->池袋間は本数を減らして運行
大崎->渋谷->池袋間は運転間隔を日中約4~7分、
池袋->東京->大崎間は運転間隔を日中約3~4分で運行
※一部、大崎駅で東京方面に折返し運行
・湘南新宿ライン:通常通り運行
・埼京線・りんかい線:新木場~大崎~赤羽間で増発
・相鉄線直通列車:新宿~池袋間を延長して運行
・京浜東北線・根岸線:快速運転を中止、終日、各駅停車で運行
・その他:山手貨物線の線路を使用して、
毎時1~2往復程度、品川~新宿間で臨時列車の運行を予定
今回の工事終了後、ステップ4として山手線外回りの線路移動とホーム拡幅し1面2線のホームが完成、最終ステップ5として山手線内・外回りの線路・ホームの高さを上げて工事が完了となる予定です。