もう屈まなくていい!東海道新幹線、新たな「座席濡れ検知装置」で整備負担軽減

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新たな「座席濡れ検知装置」を導入で車内整備の負担軽減へ

©JR東海

JR東海は2021年12月から、東海道新幹線でサーモグラフィカメラを活用した新たな「座席濡れ検知装置」を導入します。これまで整備スタッフの負担となっていた、1席ずつ、中腰の体勢で行っていた点検スタイルから、立ち姿勢のまま範囲を広げての作業が可能となり、作業性の更なる向上が期待されます。

東海道新幹線では東京駅での折り返し運転の際、整備スタッフが1日あたり100本を超える列車の点検・整備を短時間で実施しています。これまで、目視ではわかりづらい「濡れ」の確認は、腰を屈めながら確認する「濡れ検知機能付ホウキ」を使用。出発までの短時間に1列車約1,300席の全座席を1席ずつチェックし、1編成あたり平均2席程度の座席の濡れが確認されています。この連続作業はスタッフの身体的負担となっていました。

新たな「座席濡れ検知装置」は、サーモグラフィカメラを活用して検知します。機械学習技術を利用し画像分析で座席・座面を自動的に認識する機能を搭載、赤外線画像から座面部分の温度を取得し、濡れ箇所を自動的に判定・表示する機能を開発。この結果、立ち姿勢で装置を座席方向に向けるだけで濡れが検出され、装置の画面と音声により整備スタッフへ通知することができます。

新型「座席濡れ検知装置」導入で、2〜3席分をまとめて確認することができ、身体的負担の軽減と、スタッフの習熟度に拠らずに迅速かつ正確な点検が可能となります。今後11月中に全スタッフへの周知・教育が完了し、12月から全面使用開始予定です。

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