さいたま市北区に所在するJR東日本研究開発センターは、2024年夏頃の使用開始を目指し新実験棟を建設、台車性能・耐久試験装置を更新します。
JR東日本では、高速で走行する新幹線車両の台車開発にあたり、台車試験装置を使用し、本線走行前に台車と台車部品の性能と信頼性を確認。近年は新幹線の高速化に伴い、走行性能試験だけでなく耐久試験のニーズが高まってきたことから、今回、より本線走行に近い条件で耐久性を評価する「台車性能・耐久試験装置」を導入するため、新実験棟が建設されます。
新たな試験装置は、耐久試験装置として装置各部の耐久性向上を図り、装置と試験用台車の常時遠隔監視を行い、オペレータの負担を大幅に軽減する計画です。
なお、高速試験電車「Fastech360」の台車開発の際は、走行速度が大幅に向上することから、本線走行前に台車試験装置による「長期耐久試験」を開発手順に導入していました。