2021年の鉄道を振り返る “ありがとう・さよなら” 引退の鉄道車両メモリー

ニュース画像:多くの人に愛されたE4系2階建て新幹線「Max」 2020年2月撮影(Ome  Rapidさん撮影) - 「2021年の鉄道を振り返る “ありがとう・さよなら” 引退の鉄道車両メモリー」
多くの人に愛されたE4系2階建て新幹線「Max」 2020年2月撮影(Ome Rapidさん撮影)

©Ome Rapidさん

2021年も残すところあと数日となりました。鉄道業界は昨今のコロナ禍で大きな影響を受けました。しかし2020年と比較して、感染対策を徹底しながら鉄道イベントや乗車ツアーなどが実施され、少しづつ落ち着きを取り戻した1年だったのではないでしょうか?

2021年も多くの鉄道車両が定期運行終了や引退を迎えました。特に往年の車両や特徴的な車両が姿を消した印象です。今年幕を閉じたの車両の中から特に注目された車両形式をピックアップし、その勇姿を振り返りたいと思います。

■近鉄12200系電車 スナックカー

ニュース画像 1枚目:近鉄12200系 2019年11月撮影(Fontainさん撮影)
近鉄12200系 2019年11月撮影(Fontainさん撮影)

©Fontainさん

近鉄12200系は1969年(昭和44年)から製造、近鉄特急の主力車両として運用し、製造数は近鉄特急の中で最多となる168両を誇りました。車内に軽食コーナーを配置する12000系「スナックカー」を基本として製造された12200系は「新スナックカー」と称されました。定期運行終了は2021年2月12日。その後、団体専用臨時列車として「さよならツアー」が企画されましたが、コロナ禍の影響で幾度かの延期を乗り越え、11月20日にラストラン運行、50年以上の歴史に幕を閉じました。

■京阪5000系電車

ニュース画像 2枚目:京阪5000系 2021年4月撮影(キラ星さん撮影)
京阪5000系 2021年4月撮影(キラ星さん撮影)

©キラ星さん

京阪5000系は1970年(昭和45年)12月にデビューした京阪の通勤形電車です。国内初となる片面5扉を備え、ラッシュ時に5扉すべてを使用し、スムーズな乗降を実現しました。また、ラッシュ時以外は2扉を締め切り、扉上部に格納していた座席を下降させ、座席数を増やすことができるフレキシブルな車両でした。定期運行終了は2021年1月29日、その後さよならイベントなど特別運行を実施し、9月4日に引退しました。

■国鉄185系電車

ニュース画像 3枚目:国鉄185系 2021年6月撮影(Ome  Rapidさん撮影)
国鉄185系 2021年6月撮影(Ome Rapidさん撮影)

©Ome Rapidさん

国鉄185系は1981年(昭和56年)に運行開始した国鉄の特急形車両です。運用当初は上越新幹線の大宮駅暫定開業時に、上野〜大宮間で「新幹線リレー号」(新幹線連絡専用列車)として運行されたことでも有名です。当時、置き換え予定だった国鉄165系に合わせ車両には、耐寒耐雪対策が施されました。特急「谷川」「白根」「あかぎ」や、急行「ゆけむり」「草津」「軽井沢」など雪の多い上信越方面向けのさまざまな列車としても活躍。その後は伊豆方面への観光客向け特急「踊り子」や「湘南ライナー」としても活躍し、運用開始から40年となる2021年3月に定期運行を終了しました。現在はツアー専用の臨時列車等で運行されていますが、引退は時間の問題と思われます。

■JR東日本215系電車

ニュース画像 4枚目:JR東日本215系 2020年5月撮影(もりもりさん撮影)
JR東日本215系 2020年5月撮影(もりもりさん撮影)

©もりもりさん

JR東日本215系は1992年(平成4年)4月、「湘南ライナー」としてデビューした直流近郊型電車です。「Double Decker Liner(ダブルデッカーライナー)」の異名を持ち、1編成で1,010人を輸送でき、増加する東海道線利用客需要に対応してきました。「湘南新宿ライナー」快速「アクティー」などに使用されたのち、湘南新宿ラインで「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」として活躍。2021年3月に定期運用を終了しました。

■国鉄キハ66系気動車

ニュース画像 5枚目:国鉄キハ66系 2021年3月撮影(papaさん撮影)
国鉄キハ66系 2021年3月撮影(papaさん撮影)

©papaさん

国鉄キハ66系(キハ66・67形)は1975年(昭和50年)3月にデビューしました。九州の筑豊本線・篠栗線などで快速として、またローカル急行列車「はんだ」や「ひた」として日田彦山線などで運行。JR九州発足後の2001年以降は、長崎地区へ配属され、長崎県を中心に佐世保線・大村線・長崎本線の快速「シーサイドライナー」や普通列車として活躍しました。引退前には「キハ66・67形で行く!リバイバルながさき号の旅」を実施。長崎駅発着0泊2日の長距離区間乗車ツアーで、1984年に廃止となった夜行普通列車「ながさき」をリバイバルしたツアーは話題を呼びました。ラストランは2021年6月30日でした。現在も廃車となった鉄道部品販売が実施されるなど根強い人気を誇ります。

■JR東日本E4系新幹線電車 2階建て「Max」

ニュース画像 6枚目:E4系「Max」2015年8月撮影(KIDさん撮影)
E4系「Max」2015年8月撮影(KIDさん撮影)

©KIDさん

最後は、E4系新幹線 2階建て「Max」です。小さな子供から誰もが知る人気のE4系は1997年12月に営業運転を開始したオール2階建て新幹線、「Multi Amenity Express」を表す「Max」の愛称で親しまれました。8両編成を2つ繋げた通称「PP編成」は高速車両としては世界最大1,634人の乗車が可能で、まさに「Max」の名に相応しい車両でした。

1階席はホームとスレスレの高さの窓、一転して2階席の防音壁を超える高さからの開放的な眺めは他の車両では味わえないものがありました。2021年10月1日に定期運行を終了、最終運行となった10月17日の団体列車ツアーでは、沿線に多くの家族連れが駆けつけ、たびたび目にする「ラストランの光景」とは一線を画し、この車両が鉄道ファンだけでなく、年齢問わずさまざまな世代から愛されてきたことを垣間見る機会でした。

今回取り上げたもの以外にも、今年は多くの鉄道車両が引退や定期運用を終えました。コロナ禍でもあり、セレモニーの延期や中止となったものもあります。しかし、この車両等が走り続けてきた時間はそれぞれの方の思い出の中で生き続けています。引退する車両があれば世代交代し、新たな車両がデビューします。来る2022年、ただただ悲しむのではなく新たな車両との出会いを求め、鉄道を元気にするためにも、少しづつ乗車の機会を増やしていけたらいいですね。

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