東京メトロは2022年1月28日(金)、有楽町線と南北線の地下鉄2路線の延伸区間について、鉄道事業許可を国土交通大臣に申請しました。この区間については、国土交通省交通政策審議会が2021年7月に東京メトロが主体となって早期事業化を図るべきとした答申を発表していました。
今回鉄道事業許可申請を行なったのは、有楽町線の延伸区間となる豊洲〜住吉間の4.8km(キロ)と、南北線の延伸区間・品川〜白金高輪間2.5キロです。総建設費は合わせて4,000億円で2030年代半ばの開業を目指します。
この延伸で、有楽町線では再開発が進む臨海地域と都区部東部の観光拠点等とのアクセスの利便性向上や、地域のまちづくりの面での効果が期待されます。また、東陽町を経由することにより、東西線の混雑緩和も期待されます。
南北線では、延伸区間周辺のリニア中央新幹線の整備を契機に、新たな国際競争力強化の拠点として、多様な機能が集積する再開発が進展しています。ターミナル駅でもあり羽田空港へ連絡する「品川」と六本木・赤坂等との都心部のアクセス利便性向上にもつながります。
東京メトロはこの取組みで、地下鉄ネットワークの充実を図ることで、東京圏の国際競争力の強化に貢献する考えです。