新幹線をはじめとした鉄道車両を数多く手掛ける日本車輌製造が立ち上げた新ブランド「N-QUALIS」。2022年3月5日(土)に運行開始予定の「N-QUALIS」車両第1号、JR東海315系の車両銘板が公開されました。車内外にそれぞれ、新生ブランドのロゴとマークを示すクールな印象の銘板を配置しています。 新ブランド「N-QUALIS」とは一体どんな特徴があるのでしょうか?315系の性能とともに紹介します。
「N-QUALIS」は、「安全」「品質」「保守」の3つを主体とした次世代を築く新ブランドです。構造部材の効率的な配置により、車両強度を向上させているほか、表面を平滑化、構体シール箇所の削減や、台車等の異常を早期に検知する状態監視技術も採用しています。第1号となった315系通勤型車両をはじめ特急型車両にも展開する計画です。
「N-QUALIS」を採用した315系の車体は、なめらかできれいな外板を実現、構造部材を効率よく配置し強度が向上。先頭部スカートの形状は、線路上の障害物の巻き込みを防ぐ排障機能が進化しています。
電気システムには、停電時でも最寄り駅まで自力走行・長時間の駅間停車時にサービス機器を稼働させることのできる「非常走行用蓄電装置」を搭載予定です。また、車両の制御や各機器の状態を監視し、車両不具合時の早期対応、車両検修の省力化につながる「制御伝送装置」や、戸挟み検知精度が向上した「電気駆動式ドアシステム」を採用しています。
台車はHC85系と同様に、日車オリジナルの「NS台車」を採用、溶接部の構造最適化により、応力低減を図った台車枠構造で、信頼性と非破壊検査の省力化によるメンテナンス性が向上しています。
■「N-QUALIS」について
SAFETY「安全」:技術に基づく確かな安全性
QUALITY「品質」:高い機能と美観
LIFELONG「保守」:省メンテナンス