JR東海は2022年4月から、東海道新幹線に使用する車両の全般検査・台車検査の周期を延伸します。検査に必要な人員・部品の交換数量の削減により年間約40億円のコスト減少が見込まれています。
周期を延伸する検査は、主要部品を取り外して、車両の細部全般にわたって行う「全般検査」と、台車を解体して、台車の細部全般にわたって行う「台車検査」です。JR東海は、これまでに安全性を高めた新型車両の積極的な投入や、走行中の車両データの監視体制の確立等により、故障件数の減少・故障の未然防止を図るなど、より高い信頼性を実現してきたことから、今回、周期の延伸が可能になったとしています。
全般検査は、これまで走行120万kmまたは36カ月以内の周期を、160万kmまたは40カ月以内の周期に変更します。台車検査は、これまで走行60万kmまたは18カ月以内の周期を、80万kmまたは20カ月以内の周期に変更します。
周期の延伸は、当面は2022年4月以降に投入するN700Sに適用し、その後、2026年度末までに全てのN700S、N700Aに適用予定です。