JR各社や大手私鉄などでは2022年3月12日(土)、春のダイヤ改正が実施されます。今回のダイヤ改正では、山手線などの主要路線をはじめとする多くの路線の運行本数の見直し(減便)が実施されます。また、特急・新幹線などの列車の指定席化、駅の窓口の廃止・時間短縮など、鉄道利用者の減少による、各社の業務効率化に伴う動きが目立ちます。車両に関するトピックといえば、やはり2021年末に突如発表となった小田急50000形電車 特急ロマンスカー VSEの引退ではないでしょうか。 運行開始からわずかに17年、早すぎる終焉に多くの鉄道ファンからも惜しむ声が後を経ちません。このほか、3月12日に実施される主な車両の動きをピックアップして紹介します。
〜車両の動き〜
JR北海道 特急「おおぞら」全車がキハ261系へ キハ283系置き換え
札幌〜釧路間の特急「おおぞら」として運行していたJR北海道キハ283系気動車が、キハ261系気動車の追加投入により、全て置き換えられ定期運行を終了する見込みです。
JR東日本 相模線 日光線でE131系デビュー 205系置き換え いろはも
JR東日本 相模線・宇都宮線・日光線で新型車両JR東日本E131系電車500番台と、600番台がそれぞれデビューします。この区間で運行する現行の国鉄205系電車が置き換えられ、定期運行を終了します。また、2018年にデビューした日光線の205系観光列車「いろは」も同日、定期運行を終了します。
JR東海315系デビュー 国鉄型211系が姿を消す
ダイヤ改正を前に、JR東海の在来線では約20年ぶりとなる、新型車両315系電車が中央本線 名古屋〜中津川間でデビューしました。これに伴い、国鉄時代に製造された211系電車0番台がJR東海から姿を消しました。
東武鉄道 特急「きりふり」廃止 東武300系350型も定期運行終了
東武鉄道の特急「きりふり」が3月6日(日)、定期運行を終了しました。あわせて、「きりふり」として運用に就く東武鉄道300系電車350型も同日、定期運行を終了しました。
JR東海の特急愛称名「ワイドビュー」廃止
JR東海の在来線特急列車の愛称として親しまれてきた「ワイドビュー」の文字が消えることになります。改正後は、「ワイドビュー」がなくなり「しなの」「ひだ」「南紀」「ふじかわ」「伊那路」へ変更されます。
JR西日本 おおさか東線に221系を投入 201系置き換え
JR西日本 おおさか東線にJR西日本221系電車を投入し、現行同路線で普通電車として運行している国鉄201系電車が全て置き換えられます。