JR貨物と住友林業緑化、川崎近海汽船は2022年夏頃、樹木配送サービス「緑配便」を本格運用します。「緑配便」は、幹線輸送をトラックから鉄道や船舶へモーダルシフトし脱炭素化をめざすもので、JR貨物オリジナル開発の31フィートコンテナ「MiraiGreenCargo(ミライグリーンカーゴ)」を利用して7m程度の樹木を輸送するサービスです。
この取り組みは、3社それぞれの強みを生かし、CO2排出量が最も少ない輸送方式であるJR貨物の優れた環境特性を利用して実施。住友林業緑化は物流プロセスや質の高い緑地づくりやメンテナンスで環境的価値創出のニーズに適えるサービスを提供。川崎近海汽船は、貨物を積んだトラックやシャーシ(荷台)ごと輸送するRORO船を利用しモーダルシフトの推進に貢献、JR貨物とともに2050年カーボンニュートラルやSDGsの達成を目指します。さらに、今後、人材不足やドライバーの高齢化が深刻化するトラック輸送の問題解決にも取り組む考えです。
「緑配便」は2021年から2022年度末にかけて、トライアル輸送を実施。今回のトライアルでは、従来のトラック輸送に比べ約1トンのCO2排出量の削減が期待できるとしています。今後3社は、船舶によるトライアル輸送や、樹木以外の輸送の可能性についても、積極的に検討していく予定です。