東急電鉄の8500系電車は、2023年1月に定期運用を終了します。デビューから47年にわたる8500系に感謝の気持ちを込め、2022年4月6日(水)から「ありがとうハチゴー」プロジェクトを開始、ヘッドマーク掲出や有料撮影会、貸切イベント列車の運行などを実施します。
「ありがとうハチゴー」プロジェクトは、日頃から8500系車両に携わる運転士、車掌、駅係員、検車区員などの現業社員が企画。「長い間利用していただいた利用者へ感謝の気持ちを伝えるとともに、長年にわたり同社の主力車両として活躍した8500系車両を労いたい」という思いから実施します。
8500系は1975年に運行を開始しました。8000系をベースに新玉川線(渋谷~二子玉川園間、現在の田園都市線の一部)と営団地下鉄(現 東京メトロ)半蔵門線の相互直通運転開始に伴う乗り入れ車両として開発されました。8500系は、東急で最多となる400両が製造され、田園都市線だけでなく、東横線や大井町線でも活躍しました。2022年4月現在、2編成を残すのみとなり、後継車両の5000系車両、2020系車両の導入が進んだことから、2023年1月で定期運行を終了する予定となりました。
プロジェクトでは、4月20日(水)から定期運行終了まで、8631Fと8637Fの2編成に、現業社員によるオリジナルデザインヘッドマークを装着します。また、定期運行中の8500系2編成並びを撮影できる有料撮影会を4月17日(日)に長津田検車区で実施、申し込み開始は4月6日(水)10時から先着順で受け付けます。
さらに、5月8日(日)は日帰り貸切イベント列車を運行します。長津田検車区の洗浄線から出発し、車庫線を経て長津田から鷺沼間を走行、 鷺沼~宮前平間の本線上で通称「谷落とし」と呼ばれる箇所で折り返し、再び田園都市線を走行し長津田検車区まで戻るツアーです。申し込みは4月18日(月)10時から先着順で受け付けます。いずれもクラブツーリズムの予約サイトより受け付けます。
このほか、「ありがとう8500系」記念グッズや記念きっぷなどの発売も予定され、定期運行終了までの残り少ない期間を盛り上げます。