JR東日本は2023年3月頃に、山手線・軽本東北線・中央線など首都圏の運賃を10円値上げします。値上げは駅のホームドア設置など、バリアフリー整備の拡大と整備の前倒しに伴うもので、国の「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用します。
値上げは、首都圏の電車特定区間を利用する場合、普通旅客運賃ではIC・現金ともに10円が運賃に加算されます。通勤定期旅客運賃については1ヶ月定期で280円、3ヶ月定期が790円、6ヶ月定期では1,420円が加算されます。なお、通学定期旅客運賃には加算されません。また、小児は料金加算後の大人の半額となります。
「鉄道駅バリアフリー料金制度」とは、都市部において利用者からの負担を得てバリアフリー化を進めるもので、2021年12月に創設された制度です。JR東日本ではこれまで累計約2,500億円をかけ設備整備に取り組んできました。さらに今後の整備については、約4,200億円超を要する見込みで、この制度の活用申請を2022年4月5日付で、国土交通省関東運輸局に届出たものです。