寝台特急「北斗星」が再出発!北海道で宿泊施設に B寝台・ロビーそのまま

ニュース画像:「北斗星」に再び宿泊することが叶います(24系 りんたろうさん 2017年07月15日撮影) - 「寝台特急「北斗星」が再出発!北海道で宿泊施設に B寝台・ロビーそのまま」
「北斗星」に再び宿泊することが叶います(24系 りんたろうさん 2017年07月15日撮影)

©りんたろうさん

北海道北斗市の旧茂辺地中学校グランドに展示されている、寝台特急「北斗星」で使用された客車、「オハネフ25 2」と「スハネ25 501」が、2022年4月22日(金)再出発します。上野〜札幌間を走行する寝台列車ではなく、止まっていても泊まることのできる宿泊施設「北斗星スクエア」として道南で蘇ります。

ブルートレイン「北斗星」は1988年、青函トンネル開通と同時にデビュー、豪華寝台特急の先駆けとして人気を博し、予約が困難な憧れの列車として有名でした。2015年、多くの鉄道ファンに惜しまれながら引退しました。廃車後は同名の地、北斗市の有志が「北斗の星に願いをプロジェクト」を発足し、クラウドファンディングにより、この2両を迎え入れ、道南いさりび鉄道茂辺地駅徒歩3分ほどにある「茂辺地北斗星広場」内で客車を公開していました。しかし、海岸が近い特性もあり車体の老朽化が進行、無料で開放することも困難な状態となりました。来場した多くのファンからは再び「北斗星」に泊まってみたいという熱い声もあり、地元の有志が立ち上がります。地域の支援により車体の再塗装を施し、もう一度あの頃のように泊まることのできる車両として見違えるほど美しく生まれ変わりました。

ニュース画像 1枚目:B寝台もそのままに!
B寝台もそのままに!

©北斗星スクエア

宿泊できる車両は24系客車2両で、ロビー室と1人用B個室「ソロ」から成る「スハネ25 501」と、B寝台車の「オハネフ25 2」をほぼ当時のまま使用。現役当時、乗客の憩いの場だったロビーも健在で、実際に乗車した人もそうでない人もノスタルジックな雰囲気にさせてくれます。

まるでタイムスリップしたかのように、ソファやテーブルもそのままです。

ニュース画像 2枚目:「スハネ25 501」のロビー
「スハネ25 501」のロビー

©北斗星スクエア

こちらが現役当時のロビーカーの様子です。

ニュース画像 3枚目:当時のロビー室(2014年12月11日乗車 南方極星さん撮影)
当時のロビー室(2014年12月11日乗車 南方極星さん撮影)

©南方極星さん

「北斗星スクエア」は4月22日(金)から宿泊が可能、予約受付も開始されています。宿泊料金はB寝台が1室2名素泊まりで1名4,000円ほどです。また、北斗星を眺めながら宿泊できるトレーラーハウスも用意されています。

宿泊費用の一部は、北斗星車両の維持保全に活用されるとのことで、北斗の地で長く愛される星として第二の人生も輝き続けることを願います。

ニュース画像 4枚目:あのころが蘇ります(DD51形 丹波篠山さん 2013年05月07日撮影)
あのころが蘇ります(DD51形 丹波篠山さん 2013年05月07日撮影)

©丹波篠山さん

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