JR西日本は、2022年4月18日(月)、新幹線の自動運転実現に向けた開発について公表しました。2022年度からW7系新幹線電車の現車を用いた実証実験を、白山総合車両所で実施する計画です。なお、JR東日本では2021年10月に、同型のE7系新幹線電車を使用し、回送列車による自動運転試験を実施済みです。
新幹線への自動運転の導入は、新しい技術と人が協調、人はその強みを発揮できる仕事に集中することで、安全性と輸送品質の向上を目指すこと目的としています。また、人口減少時代を見据えて、新しい技術の活用による生産性の向上を進め、将来にわたって持続可能な鉄道システムの構築を目指します。
現在、JR西日本は自動運転機能の要素技術開発として、新幹線車両を自動で加速・減速させ定められた位置に停止させる制御装置や、車両に発生した異常を自動的に検知し、安全に停止させるためのシステムの検討を行っています。技術検証のため、2022年度から北陸新幹線W7系1 編成を使用し、車両の速度制御や定位置停止機能の確認等の実証実験を実施します。