総合車両製作所は、2022年4月に創立10周年を迎えたことを記念して、東急電鉄5000系(初代)通称「青ガエル」の先頭車両を同社横浜事業所で復原保存することを決定しました。1956(昭和31)年に製造されてから約70年近い時を経て、生まれ故郷である「横浜」の地に里帰りを果たします。
5000系(初代)は現在の東急、当時の東京急行電鉄が1954(昭和29)年から1986(昭和61)年まで運用していた車両です。緑の塗装にぼってりとした丸みを帯びた外観から通称「青ガエル」として親しまれました。
今回、復原保存されるのは5000系 デハ5015号として新造され、1980(昭和55)年に長野電鉄へ移籍し、第2の人生を長野電鉄2500系モハ2510号として1997年の引退まで活躍しました。現在は「トレインギャラリーNAGANO」の駐車場に設置されており、車両は今後2023年にかけて移送され、復原を行う計画です。
ちなみに、2006年から渋谷駅前で「観光案内所」として活用されていたデハ5001号は、2020年に忠犬ハチ公を縁として交流を続けていた、大館市の観光交流施設「秋田犬の里」へ移設されています。