東京メトロは2022年4月25日(月)、ホームドア全線整備など、同社が推進するバリアフリー施策の実施状況を公表しました。今後も設備整備を進めるため、国の「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用することから、2023年3月頃に、大人旅客運賃を10円値上げします。
東京メトロでは、2025年度までにホームドアを全線全駅に整備する計画ですが、2021年度末時点で180駅中150駅で整備が完了、進捗率は83.3%となっています。銀座線、丸ノ内線、千代田線、有楽町線、南北線、副都心線では全駅整備が完了しており、日比谷線、東西線、半蔵門線の一部駅で整備中となっています。
なお、バリアフリー設備整備にあたっては国により2021年12月に創設された鉄道駅バリアフリー料金制度を活用、現在の大人旅客運賃に10円を加算し、事実上の料金値上げを行います。設備整備はホームドアのほか、エレベーター、ホームと車両床面の段差・隙間縮小に資する設備、車両のフリースペースなどの設置も進めています。
なお、通学定期旅客運賃については、鉄道駅バリアフリー料金は加算されません。 また、小児については、鉄道駅バリアフリー料金加算後の大人の半額となります。
鉄道駅バリアフリー料金制度については、JR東日本が首都圏の電車特定区間を対象にこの制度を利用することをすでに発表していて、東京メトロは2例目です。