鉄道・運輸機構は2022年5月11日、北海道新幹線の新函館北斗〜新八雲(仮称)間の延伸に係るトンネル工事において、地表面の陥没が発生したと公表しました。
陥没は、渡島トンネル(台場山)工区の新函館北斗側の入り口から約6.4km付近で発生したものです。同地点では3月17日(木)に、掘削面付近で多量の湧水がトンネル坑内に流入し、工事を中断していました。その後、ドローンにより定期的に地上部の監視が行われてきましたが、今回、現地立ち入りが可能になったことから地表面を調査、掘削停止箇所直上の地表面の国有保安林で、直径約5m、深さ約4m程度の陥没を確認しました。
なお、この陥没によるけが人等は発生していません。また、当該陥没が発生した箇所は山間地に位置しており、通常、人の往来がないような地域ですが、第三者の安全を確保するため、陥没部周辺の関係者以外の立入は禁止されています。
今後は、陥没の発生原因の調査を進め、学識経験者の助言を受けながら、原因の究明・復旧計画の策定、施工方法の検討を行う方針です。