近畿日本鉄道は2024年秋に、新型一般車両4両x10編成の計40両を導入します。一般車両の導入は2000年のシリーズ21車両以来24年ぶりで、奈良線、京都線、橿原線、天理線に投入予定です。
車両のコンセプトは、あらゆる方々に使いやすく、地球環境に優しい車両です。外観デザインは、近鉄伝統の赤色をより鮮やかにすることで新しいイメージを、車内の内装には、花柄の座席表布や木目調の壁を使用し、明るく優しい印象としています。
車両には、新型のVVVFインバータ制御装置を搭載、従来車両比で消費電力を約45%削減します。また、車内照明や前照灯にLED照明を採用して省エネルギー化を図ります。
車内には、防犯カメラや乗務員と通話ができる車内通報装置を設置、車両床面の高さを下げ、駅ホームとの段差の低減や、各車両の両端に優先座席を配置。さらに、大型液晶ディスプレイを設置し、多言語で表示するなど、バリアフリー対応も充実しています。座席はロング・クロス転換シート(L/Cシート)を採用し、車内の混雑度に応じてフレキシブルなシート配置が可能になります。
近鉄は、2023年度から2025年度の設備投資計画で、1965年から1974年代に製造された車両約450両について、今後、利用状況を見極めたうえで、 必要分を順次新型車両に置き換える方針を示していました。