福岡市交通局は2022年6月8日(水)、地下鉄七隈線の延伸区間である天神南~博多間の開業に向け、九州運輸局へ運賃認可申請を実施しました。延伸区間の天神南~博多間については2023年3月の開業を目指し、工事が進められています。
七隈線はこれまで、橋本〜天神南間の全12キロで運行されてきましたが、延伸により天神南~博多間1.6キロが追加されます。
福岡市地下鉄では、現行、乗換を含めた最大乗車距離である姪浜〜天神(天神南)〜橋本間の20キロまで料金設定がされています。延伸後の七隈線に全線乗車した場合の「13.6キロ」に対する料金は現行の金額で設定されていますが、今回、この乗り換えを含めた最大乗車キロが23.4キロに増えることから、追加の区間設定が申請されました。なお、七隈線内の全区間乗車の料金は、延伸後も340円と変わりません。
また、七隈線の延伸で博多駅での空港線乗り換えが改札内となることで、従来、七隈線と空港線の結節点がないために特例として実施されてきた「天神駅-天神南駅間の改札外乗継制度」が廃止されます。廃止に伴い、両線を跨ぐ利用は、博多駅での乗り継ぎとなり、乗車区間により、乗車距離が0.9キロの短縮から最大4.1キロの増加となります。
福岡市交通局では、乗車距離の増加により料金負担が増える一部の利用者については、経過措置として、負担緩和策の実施を予定しています。
七隈線の延伸により博多駅までの所要時間短縮や、博多駅での空港線との乗り換えが現行ホーム〜ホーム間で約620mのところ、約150mまで短縮され移動が快適になります。