2021年度鉄道混雑率、最も混んだ路線は「広げた新聞を読める」 国交省

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鉄道車内の混雑率の目安

©国土交通省

国土交通省が毎年実施している「都市鉄道の混雑率調査」の2021年度版が2022年7月22日に公表されました。三大都市圏での平均混雑率は、東京圏108%・大阪圏104%・名古屋圏110%と、いずれも2020年度と比較してほぼ横ばいの調査結果でした。また、全国で最も混雑したのは、東京都交通局の日暮里・舎人ライナー 赤土小学校前〜西日暮里間で、最混雑率は144%でした。

「都市鉄道の混雑率調査」は、朝の通勤通学時間帯における鉄道の混雑状況を把握するために実施する調査です。混雑率の目安は、座席に着く・吊革につかまる・ドア付近の柱につかまることができる「定員乗車」を100%とし、新聞を楽に広げて読める程度を150%、新聞を折りたたむなど無理をすれば読める程度が180%と定義しています。

コロナ禍前の2019年度には新聞を折りたたんで読むような混雑率の189%だった舎人ライナーは2021年度では、新聞を楽に広げて読める程度に緩和されています。平均混雑率は東京圏165%、大阪圏126%、名古屋圏132%となり、テレワーク等の新たな働き方が定着していることが伺えます。

なお、2021年度の都市部の路線における最混雑区間の混雑率は以下です。10路線中、7路線が首都圏路線が占める結果でした。

■全国鉄道最混雑率ランキングベスト10(%は混雑率)
1位:東京都交通局(都営) 日暮里・舎人ライナー赤土小学校前〜西日暮里 144%
2位:西日本鉄道 貝塚名島〜貝塚 140%
3位:JR東日本 武蔵野線 東浦和〜 南浦和 137%
4位:JR東日本 埼京線 板橋〜池袋 132%
5位:JR西日本 可部線 可部〜広島 132%
6位:東京都交通局(都営) 三田線 西鴨〜巣鴨 131%
7位:JR東日本 信越本線 新津〜新潟 130%
8位:東京メトロ 東西線 木場〜門前仲町 128%
9位:東京メトロ 日比谷線 三ノ輪〜入谷 127%
10位:横浜市営地下鉄 4号線(グリーンライン) 日吉本町〜日吉 127%
※混雑率は主に2021年10月~11月の1日又は複数日の乗車人員データを基に計算

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