阪急阪神ホールディングスは2023年4月1日から、全駅のバリアフリー化を目的とした運賃の値上げを実施します。これまでホームが極端に狭く、エレベーターの設置が難しいとされていた阪急「中津駅」も、バリアフリーが実現します。
運賃の値上げは、2021年12月から開始された「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用します。バリアフリー化に必要な財源を運賃に上乗せすることができる制度で、普通乗車券ならびに通勤定期券が一律値上げされます。普通乗車券に10円、1か月通勤定期券に380円が加算されます。
阪急では2040年度末頃までに、全駅に可動式または固定式のホーム柵を設置する計画で、約900億円の整備費を必要としています。中津駅同様、ホーム幅が狭いことで知られる春日野道駅が、2022年度中にバリアフリー設備の整備を完了する予定です。阪神では2042年度を目処に、全駅にホーム柵を整備する計画で、約320億円の整備費を要します。
【加算料金設定額(大人)阪急・阪神】
■普通乗車券:10円
■通勤定期券
1か月:380円
3か月:1,080円または1,090円
6か月:2,050円または2,060円
通学定期券:設定なし
■加算開始日:2023年4月1日