舞台は東海道新幹線!ブラピ主演映画「ブレット・トレイン」を鉄オタが見てみた

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ブラピ主演 アクション映画「ブレット・トレイン」

©ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

ハリウッド映画の最新作「ブレット・トレイン」が2022年9月1日(木)から、全国の劇場で公開されます。題名「Bullet Train」= 「新幹線」を題材にした作品が一般公開に先立ち、報道関係者向けに上映されました。今回、一足早くこの映画を「鉄オタ」目線で鑑賞した感想を紹介しします。

「ブレット・トレイン」とは

ブラッド・ピットが主演を務める「ブレット・トレイン」は、2010年に発刊された伊坂幸太郎の小説 「殺し屋シリーズ」の「マリアビートル」を原作に、「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」「デッドプール2」のデビッド・リーチ監督がハリウッド映画化したものです。何かと運命を語りたがる剣の達人として出演する、日本人俳優 真田広之の迫真の演技も注目です。

原作では東北新幹線「はやて」の車内が舞台ですが、「ブレットトレイン」では東海道新幹線を舞台に「ゆかり号」という名の架空の列車が登場します。東京駅から京都駅まで時速350kmで突っ走る超高速列車に乗り合わせた10人の殺し屋たち。それぞれの思惑が次々と交錯しながら、徐々に車内は戦場と化します。列車のスピード感と、スリリングなアクションがリンクして、一瞬の余裕もないほど目まぐるしく物語が展開します。

ハリウッドが日本の鉄道を描くと

映画は日本が舞台ですが、実際の撮影は、アメリカで行われました。登場する駅や、車窓、車両などはバーチャルで再現されたものです。東京タワーや富士山など、日本らしい車窓も登場。ホームには、駅係員や車掌が確認する「出発反応標識」らしきランプが、お祭りの提灯のようにたくさん並んでいて幻想的でした。全体的に、現代と未来が織り混ざったような独特の雰囲気が印象に残りました。

車内には「日本高速電鉄」「普通車 指定席」など随所に日本語の文字も確認できます。車体は流線型で、JR東日本の「E5系」や「E6系」、いや、試験車両「E956系」を彷彿とさせる形状です。内装は九州新幹線800系「つばめ」やJR九州「或る列車」のように壁や天井に木材が使用された和のテイストです。また、実際の東海道新幹線にはないバーカウンターのあるラウンジや、1等席と呼ばれる広々した3列シートなど、ワンランク上の車両を思わせます。多くの国内外からの乗客で賑わう車内は、まるでコロナ禍前のような雰囲気で、どこか懐かしく感じられました。

ニュース画像 1枚目:筆者のイメージです(E956形新幹線 norikadさん 2019年04月02日撮影)
筆者のイメージです(E956形新幹線 norikadさん 2019年04月02日撮影)

©norikadさん

ぶっ飛んだアクションシーンにスッキリする一方、大切な人のために行動する、それぞれの「殺し屋」の中にある人間らしさと優しさが垣間見られる最高の映画でした。そして、鉄道ファン目線で見ると、また違ったおもしろさを感じられる映画「ブレット・トレイン」。スピード感が半端ないストーリーとともに、細部までこだわったハリウッドが描く日本の高速鉄道をぜひ劇場で体感してください。

期日: 2022/09/01から

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