2022年8月に女子鉄アナウンサー 久野知美の最新著書「東急電鉄とファン大研究読本 〜進化し続ける銀色電車〜」が発売されました。9月5日、本の発売を記念したトークイベントが東京 神保町の「書泉グランデ」で開催され、著者久野知美と監修 ホリプロマネージャー 南田裕介が登場しました。イベントを前に報道陣に向けて行われた記者会見と、3年ぶりの対面出版記念イベントの様子をレポートします。
今回出版された東急電鉄編は自身の著書での中で最大積載量(最大ページ数)を誇ります。すでに東急の全路線を完乗済みという点も、この本に対する久野氏の強い思い入れが伝わってきます。本は東急電鉄全面協力のもと、久野氏の希望をほぼ全て叶えることができたとのこと。東急の作業服に身を包み、全車両基地をめぐり、保線の現場で実際に作業を体験したり、渋谷駅発祥の駅そば「しぶそば」に潜入、かき揚げを作ったり、と、他では決して見ることのできない情報を網羅しています。
久野氏の最も思い入れのある形式は、2023年までに全車両が引退を迎える東急8500系(ハチゴー)。収録仕事の際によく乗車していたといい、東急伝統の横のライン「コルゲート」や懐かしい扇風機なども好きなところ。本の取材で長津田検車区を訪れた際には、定期運行最終日の8500系の1編成にも会えたそうでです。
会場には、本の中でも妄想鉄道記事を執筆したSUPER BELL'Zの野月氏も駆けつけ、深い妄想鉄トークが炸裂。夢の路線実現に向け熱弁を振るっていました。
高級住宅地を沿線にもつ“関西の阪急・関東の東急”というように、久野氏の中では少し敷居の高い印象を持っていた鉄道会社。今回の取材で、東急を深く知れば知るほど、より身近に感じることができたようです。幅広い地域を走る東急線に乗車してもらい、自分の好きな路線を見つける楽しさを知ってもらえたらと語っていました。
会見後に開催された出版記念イベントは、定員を超える参加希望者となったことから抽選を実施。見事当選したファンで会場が埋め尽くされました。書泉グランデでの出版記念対面イベントとしては、約3年ぶりということで、久野氏もファンも、互いに久しぶりに会えた喜びで溢れていました。
イベントには小学生も参加し、久野氏の本を開きながら、熱心にトークに耳を傾けていました。また、若くして「妄想鉄道会社」を経営しているとのことで、久野氏・南田氏も“将来に希望を持てる”と、感動していました。
二人の息ぴったりの鉄道トークに終始盛り上がり、サイン会、撮影会も大盛況のうちに終了しました。