JR九州 西九州新幹線が2022年9月23日(金・祝)、武雄温泉〜長崎間で部分開業します。車両はN700S新幹線「かもめ」を使用し、これまで博多〜長崎間で活躍した特急「かもめ」は9月22日の最終運転をもって、その役割を終えます。
特急「かもめ」の列車愛称は1937年から、その歴史がスタートしました。特急「富士」「櫻」「燕」に続き、東京〜神戸間で「鴎」としてデビューし、戦時中の1943年まで蒸気機関車(SL)に牽引される客車を使用し運行しました。
■1953年〜 キハ80系82形
戦後の1953年に再びその名が復活、「かもめ」の愛称で活躍の場を山陽本線 京都~博多間に移し運行しました。車両はキハ80系82形気動車を使用し、関西〜九州を結ぶ主要列車として活躍しました。
■1976年〜 485系 L(エル)特急
(1990年〜1994年 783系電車 「ハイパーかもめ」)1975年の山陽新幹線博多開業に伴い、気動車の特急「かもめ」は廃止に。九州 長崎本線・佐世保線が電化された1976年に、485系電車を使用したL(エル)特急「かもめ」が誕生しました。その後1990年から1994年には、783系電車“ハイパーサルーン”を使用した「ハイパーかもめ」が登場、博多〜長崎で運行しました。
■885系、787系
そして、現在、「白いかもめ」の愛称で親しまれている885系電車と、DXグリーン席を連結したグレーの787系電車の2形式が博多~長崎間や門司港・吉塚~佐賀間、博多~佐賀・肥前鹿島間などで活躍してきました。
最終運転は博多発22時10分「かもめ45号」長崎行き。新幹線にバトンを渡した後、翌日からは、新生 特急「リレーかもめ」として博多〜武雄温泉間を走ります。