2022年11月15日(火)、JR東日本 上越新幹線が開業40周年を迎えました。現在、東京〜新潟間で運行する上越新幹線は、1982年開業当時は、大宮〜新潟間で運行していました。1985年に上野〜大宮間が、1990年には上越線支線 越後湯沢〜ガーラ湯沢間が開業。1991年に東京〜上野間が開業し、上越新幹線は東京駅への直通運転を開始しました。これまで定期運用で使用されてきた列車愛称は「とき」「あさひ」「たにがわ」。40年間、上越新幹線で活躍した新幹線車両を、写真で振り返ります。
■200系新幹線
1982年の東北・上越新幹線開業に合わせ導入されました。国鉄型新幹線2代目として開発。初代の0系に準じた設計ですが、寒冷地を走行するため、耐雪対策が施された車両です。製造から約30年経過した2013年に引退しています。
■200系新幹線(リニューアル車両)
老朽化した200系を10年程度延命すべく、1999年にリニューアル工事を実施した車両です。
■E1系新幹線「Max」
1994年に、新幹線初の「オール2階建て」として誕生した車両。Multi Amenity Expressを略して「Mav」という愛称で親しまれました。2012年に引退しています。
■E2系新幹線
1997年の長野新幹線(現在の北陸新幹線)向けに登場。高崎〜軽井沢間では、30‰(パーミル)の急勾配が連続するため、これに対応した高出力電動機と回生抑速ブレーキを装備した車両です。上越新幹線には1998年から投入され、2022年度末をもって上越新幹線での定期運用を終了予定です。
■E4系新幹線「Max」
1997年に登場した2代目「Max」。上越新幹線には2001年から投入されました。8両編成を2つ繋げた通称「PP編成」は高速車両としては世界最大1,634人の乗車が可能。2021年に引退し、2階建て新幹線の歴史に終止符を打ちました。
■E7系新幹線
2014年に、北陸新幹線金沢開業に向けに登場。E2系同様に30‰(パーミル)の急勾配に対応する車両です。上越新幹線では2019年から運行を開始。2023年度以降は上越新幹線の車両はすべてE7系に統一されます。
■E3系新幹線「現美新幹線」R19編成
2016年にE3系新幹線1編成を改造した6両1編成の「のってたのしい列車」(R19編成)として登場しました。運行区間は越後湯沢〜新潟間。外観は、写真家 蜷川実花氏が「長岡の花火」をテーマにデザインしたそう。「世界最速の芸術鑑賞」が売りという車内各車両には、現代アートが展示されました。2020年に引退しています。
■E2系新幹線「200系カラー」塗装 J66編成
2022年6月から運行を開始した「懐かしの200系新幹線カラー」を施した車両。鉄道開業150年を記念した企画として、東北・上越新幹線開業当時に運行していた頃の緑色の帯を施して運行しています。
上越新幹線開業40周年の2022年は、鉄道開業150年、そしてJR東日本の秋田・東北・山形・北陸新幹線もそれぞれ周年を迎えるという記念すべき「新幹線イヤー」です。これまでに活躍した車両から現役で運行する車両まで、バラエティ豊かな新幹線が運行してきました。2023年からはE7系に統一される上越新幹線。E2系とE7系の並びもあとわずかです。