除雪作業を自動化へ、東海道新幹線 名古屋駅で「自動消雪装置」試験 12月から

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東海道新幹線「自動消雪装置」の試行概要

©JR東海

JR東海は2022年12月から2023年3月にかけて、東海道新幹線名古屋駅で「自動消雪装置」の実用化に向けた性能確認試験を実施します。試験場所は、名古屋駅上り14番線の16号車(先頭号車)付近に装置を設置し、性能等を確認します。

これまで東海道新幹線では、冬季期間中の雪を原因とする床下機器の破損を防ぐため、雪の舞い上がり対策や雪が付きにくい車両の開発、付着した雪の除去など、様々な対策を講じてきました。車両床下の除雪作業を行う頻度が最も高い名古屋駅では、以前はホーム下で作業員が雪落とし棒を使用し手作業で実施。その後、順次、高圧洗浄機を活用するなど、より効率的に雪を取り除けるよう改善を重ねてきました。 寒冷期の厳しい環境下での作業員の負担軽減などを目的に、 自動化するため、小牧の研究施設で「自動消雪装置」 の開発が進められてきました。

「自動消雪装置」は温水を用いて雪を落とすもので、線路内に設置。車両の床下機器を覆う板(フサギ板)等に付着した雪を落とすため、 雪の付着面を狙って温水を噴射、フサギ板を温め雪の一部を溶かし、自重で落下させることができるといいます。同社は今後、この性能確認試験の結果を踏まえ、現在の高圧洗浄機を用いた多数の作業員による雪落としの作業体制の改善と効率化を検討する考えです。

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