ありがとう!さようなら!2022年引退の鉄道車両形式まとめ

ニュース画像:(キハ281系 わんべあさん 2022年09月12日撮影) - 「ありがとう!さようなら!2022年引退の鉄道車両形式まとめ」
(キハ281系 わんべあさん 2022年09月12日撮影)

©わんべあさん

2022年も残すところあと数日。鉄道業界でもさまざまな出来事がありました。「鉄道開業150年」を記念するイベントなどが各地で開催され盛り上がる一方、今年も静かに姿を消していった車両があります。定期運行終了や引退など、今年幕を閉じた車両形式をピックアップし、その勇姿を振り返りたいと思います。

■神戸市営地下鉄2000形電車

ニュース画像 1枚目:神戸市営地下鉄2000形 かわせみさん 2022年03月04日撮影
神戸市営地下鉄2000形 かわせみさん 2022年03月04日撮影

©かわせみさん

2000形電車は1988年に、北神急行電鉄との相互直通運転に合わせて6両編成4本の24両が投入されました。ひとつ前の1000形の弟分的存在の車両ですが、車両前面は大幅に変更され角目、曲面ガラスが特徴的な車両でした。運行終了後の4月には、名谷車両基地特別見学ツアーが開催され、参加したファンらは車体へ寄せ書きメッセージを記入するなど、最後の別れを惜しみました。

■営団7000系電車(東京メトロ)

ニュース画像 2枚目:営団7000系 もりもりさん 2022年10月22日撮影
営団7000系 もりもりさん 2022年10月22日撮影

©もりもりさん

7000系は、1974年10月の有楽町線池袋駅~銀座一丁目駅間の開業時から有楽町線で運転を開始した車両です。2008年6月の副都心線開業後は両路線で活躍しました。2020年に新型車両17000系が登場し、順次置き換えが進み、4月に約48年間にわたる営業運転を終了しました。廃車となった車両の一部は、インドネシアの鉄道会社へ譲渡され、今も現地で活躍しています。7000形は定期運行終了後、新木場車両基地の撮影会で展示され、多くのファンが来場しました。

■大阪市営地下鉄10系電車(大阪メトロ)

ニュース画像 3枚目:大阪市営地下鉄10系 Rushi_skyさん 2022年06月21日撮影
大阪市営地下鉄10系 Rushi_skyさん 2022年06月21日撮影

©Rushi_skyさん

10系は大阪市交通局時代の1973年に谷町線向け車両として登場し、1976年からは御堂筋線で運行を開始しました。2009年に後継となる30000系が導入され、10系は徐々に廃車が進み、7月4日に半世紀に渡る営業運転を終了しました。引退当日は、運行に携わってきた社員による引退式が開催され、公式YouTubeでも配信されました。

■JR北海道キハ281系気動車

ニュース画像 4枚目:「スーパー北斗」ヘッドマークでラストランを飾るキハ281系 hirohiro77さん 2022年10月22日撮影)
「スーパー北斗」ヘッドマークでラストランを飾るキハ281系 hirohiro77さん 2022年10月22日撮影)

©hirohiro77さん

キハ281系気動車は1994年3月に営業運転を開始した特急車両です。「制御付き自然振り子式」を採用し、気動車として初めて最高速度130km/hでの営業運転を行いました。8月からはキハ281系の試作車「キハ281-901」に導入初期の塗装とロゴマークを掲出し9月30日に定期運行を終了。ラストラン運転となる10月22日と23日には、デビュー当時の列車名「スーパー北斗」として優秀の美を飾りました。

■国鉄485系電車

ニュース画像 5枚目:お座敷列車「華」 TG02 (485系 仙かつさん 2022年10月08日撮影)
お座敷列車「華」 TG02 (485系 仙かつさん 2022年10月08日撮影)

©仙かつさん

ニュース画像 6枚目:「リゾートやまどり」YD01(485系 猫ヶ崎ミミさん 2022年11月16日撮影)
「リゾートやまどり」YD01(485系 猫ヶ崎ミミさん 2022年11月16日撮影)

©猫ヶ崎ミミさん

485系は1968年に営業運転を開始しました。交流直流両用の車両は全国各地で幅広く運用され、大阪~青森間の「白鳥」など、国鉄を代表する特急形列車として活躍しました。その後、1990年代まで改造やリニューアルが行われ、JR東日本では、「きらきらうえつ」や「宴」「ジパング」などの「ジョイフルトレイン」として、新たな活躍の場を広げました。元の形を残す485系は消滅し、ついに今年、唯一運用されていたお座敷列車「華」と「リゾートやまどり」が引退を迎えました。

今回取り上げたもの以外にも、多くの鉄道車両が引退や定期運用を終えました。また、2022年度内にも引退を予定している車両があります。時代の流れと共に淘汰されていく車両があれば世代交代し、新たな車両がデビューします。これまで活躍した車両の思い出を胸に、来る2023年もまた、あらたな鉄道車両との出会いを楽しみにしながら新年を迎えたいですね。

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