2022年がまもなく幕を閉じます。レイルラボでは今年も、鉄道に関するニュースをはじめ、車両・編成・駅・路線・製造会社など、鉄道に関するあらゆる情報を日々、コツコツと更新しながら提供・配信してきました。また、メンバー機能として「鉄道フォト」の公開や、乗車記録・乗りつぶしができる「鉄レコ」サービスを行なっており、これまでに「鉄道フォト」は約21万枚、「鉄レコ」は約31万件が寄せられました(2022年12月現在)。
レイルラボのさまざまな情報データのうち、2022年にもっともアクセスの多かった車両編成をピックアップ。みなさんが気になったものをランキング形式で紹介します。果たして1位となった注目の編成は?
■2022年編成アクセスランキングベスト10
10位
117系 WEST EXPRESS 銀河 M117編成 (吹田総合車両所 京都支所)
2020年9月のデビュー以来、豪華クルーズトレインとは異なる気軽さで人気を博す列車です。1980年に製造された国鉄117系電車を7000番台に改造した6両編成の車両は、さまざまなニーズに対応した座席が特徴。JR西日本の各エリアを昼夜行列車として活躍しています。
1997年に485系を改造し6両編成のお座敷列車「華」として運行を開始した列車です。JR東日本のジョイフルトレインの一種で、団体専用列車として活躍。2022年10月に引退を迎えました。
言わずと知れたJR東日本の豪華クルーズトレイン「四季島」。2017年5月にデビューして以来、高額な料金設定にもかかわらず、常に抽選を実施するほどの人気です。
1999年7月、上野〜札幌間で運行を開始した寝台列車「カシオペア」。これまでのブルートレインとは異なるより快適な車両で、JRグループ初のオール2階建の2人用A個室寝台列車として開発されました。2016年の廃止後は新たな列車名「カシオペア紀行」で、東日本管内を周遊するツアー列車として活躍中です。
H5系H2編成は2014年11月に、北海道新幹線用車両として運行を開始しました。E5系と同形式ですが、車体のラインとロゴマークが異なります。列車は2022年3月に発生した福島県沖を震源とする地震により、福島〜白石蔵王間で脱線。車体に大きな損傷を受け9月付けで廃車となりました。12月中旬にようやく北海道へ輸送され、今後はJR北海道の社員教育用として活用されるとのこと。
5位
485系 リゾートやまどり YD01編成 (高崎車両センター)
2011年に485系を改造された、JR東日本のジョイフルトレインです。普通座席のほか、ミーティング室やキッズスペースが設けられ、おもに団体専用臨時列車として活躍。12月に引退を迎え、お座敷列車「華」とともに、485系の歴史に幕を閉じました。
34編成は京葉線用で唯一、1編成のみ残された赤帯の209系500番台の車両です。2009年から京葉車両センター(千ケヨ)に配置されています。この貴重さから「珍車」として、レイルラボの編成の中でも注目を集めました。
3位
185系 B6編成 (大宮総合車両センター 東大宮センター)
185系B6編成は、2013年から6両編成に組み替えられた編成です。185系は2021年3月のダイヤ改正をもって定期運行を終了。それ以降は、団体専用列車として各地で運行されており、ツアー開催日等に注目が集まりました。
2018年11月に、新潟車両センターのU108編成が勝田車両センターへ転属してK70編成として運行を開始しました。2013年以来のE653系が水戸地区で復活し、この転属にあわせ、かつての485系「ひたち」の国鉄色塗装を施しました。今年は各地で団体専用臨時列車として運行し、沿線にはK70編成を写真に収めるファンが多く集まりました。
堂々の第1位は、2022年を象徴するようなE2系新幹線J66編成でした!J66編成は、鉄道開業150年を記念した企画として、東北・上越新幹線開業当時に運行していた頃の緑色の帯が施されています。また、今年はJR東日本の周年イヤーでもあり、東北・上越新幹線で団体臨時専用列車としても活躍。定期列車でも運用され、JR東日本の専用サイトでは、前日に運行情報が発表されるなど(2022年12月中までの予定)、多くの人の感心を集めました。
以上、「編成」検索ランキングベスト10を紹介しました。みなさんの気になる列車はランクインしていましたか?今年印象に残ったものから、憧れのものまで、バリエーションに富んだ列車が多くみられました。来る2023年も新たな「顔」となる車両の登場を楽しみにしながら、鉄道に関する情報をどんどん紹介していきます。