南阿蘇鉄道は、運休中となっている高森線 立野~中松間について、2023年7月15日(土)に運転を再開すると発表しました。これにより、約7年3か月ぶりに南阿蘇鉄道全線での運行が再開します。
高森線は、2016年4月に発生した熊本地震の影響により、一時は全線にわたり運転を見合わせました。同年7月31日から中松~高森間の7.1km区間の運転を開始したものの、立野~中松間の10.6キロ区間は甚大な被害を受け、不通となっていました。
今回の運転再開は、立野渓谷に掛かる第一白川橋梁の架け替えをはじめとした被災箇所の復旧工事が2022年度中に終えることから決定されたものです。全線開通後の運転ダイヤや、JR豊肥本線・肥後大津駅乗入れ列車については、現在最終調整を行っているとのこと。詳細は、今後、公表される予定です。
なお、南阿蘇鉄道は1月下旬から、高森線の全線開通後を見据え、新型一般形気動車MT-4000形を2両導入し、営業運転に向けて総合的な試験と乗務員訓練を実施しています。今後のJR線直通乗り入れを考慮し、ATS-DK形運転保安装置を搭載。さらに、インバウンド需要の高まりで期待される外国人観光客向けに、多言語化に対応しています。