JR東日本グループが進める「大井町駅周辺広町地区開発(仮称)」が始動します。東京南エリアの交通結節点である大井町にて、延床26万平方メートルの大規模複合施設を整備するもの。JR東日本の開発街区は2023年4月に本体工事着手し、2025年度末に開業の予定です。施設には、ルーフトップバーや新改札からつながる広場を設け、隣接する東京総合車両センターを望むことができるとのことです。
開発では、大井町駅東口駅舎の改良を実施、開発街区に直結する改札や出口の新設、コンコースの拡張などを行います。また駅の北側に、バスやタクシーなどが利用できる交通広場をバリアフリーでアクセスできるように整備。さらに品川区(新区庁舎、しながわ中央公園)と連携し、災害時には広域避難場所となる約4,600平方メートルの広場や、建物内に帰宅困難者約3,000人を受け入れるスペースを整備し、地域の防災力強化を図ります。
複合施設にはオフィス、シネマコンプレックスなどを含む商業施設、ホテルや賃貸住宅を配置。さらに複数の広場からなるパブリックスペースを整備し、地域と連携したイベントの開催や、交流の場所として活用することができます。歴史ある鉄道のメンテナンス拠点を身近に感じてもらえるよう、ホテルの屋上には、都心の夜景や隣接する車両基地の車列も一望できるルーフトップバーを設置。工場見学のイベントとの連携などを行う考えで、新たな鉄道見学・撮影スポットの誕生も期待されます。