JR貨物と総合物流企業 センコーグループホールディングス(センコー)は、2023年4月12日に内航船を共同で1隻新造し保有することを発表しました。両社はあわせて造船契約を締結したことを公表しており、2024年春に竣工を予定しているとのことです。
同船は、総トン数499トン型貨物船です。JR貨物は今回の取り組みについて、近年頻発する自然災害に伴う輸送障害への対策強化に向けて輸送モードの複線化を図りたい考えで、「JR貨物グループ長期ビジョン2030」に掲げる「安心・安全な物流サービス」の実現に努めるとしています。また、センコーは、重要な輸送モードである貨物鉄道輸送を構成する利用運送事業者の一員として、安定輸送に貢献する狙いです。
同船の活用については、 平常時はセンコー海運グループが運航。自然災害等が発生し、貨物鉄道ネットワークが寸断された場合には、JR貨物が実施する災害代行輸送に同船を投入し、各利用運送事業者より引き受けた貨物を輸送します。これにより、貨物列車の不通区間をバイパスする輸送サービスを継続することが可能になります。