JR東日本は、2024年春に上越新幹線(東京〜新潟)の終電時刻を繰り上げると発表しました。夜間工事の作業時間を拡大し、定期的なメンテナンスやリニューアル、地震対策等を実施するための措置です。
開業から40年以上が経過した東北・上越新幹線では、現在リニューアル工事を実施中。今後10年間でレール交換が約400km、架線交換が約800kmをはじめとして、工事が大きく増加する見込み。さらに、橋りょうやトンネルなどの土木構造物の大規模改修も計画しているとのことです。
あわせて、生産年齢人口が減少する中で鉄道工事の担い手の確保も厳しい状況に。さらに、「働き方改革関連法」が2024年から建設業に適用されることから、JR東日本としても労働環境の改善を含め、鉄道工事の働き方改革を推進していく考えです。
このような状況から、より少人数で工事にあたるため大型機械の導入を進めることに加え、終電から初電までの作業時間が短い上越新幹線において、20分程度、終電時刻を繰り上げるものです。なお、11月現在の上越新幹線の最終列車は下りが東京23時発高崎行き、上りが22時23分発越後湯沢行きです。
JR東日本は東北・北陸新幹線における作業時間拡大については、今後の状況を見極め、引き続き検討するとしています。