列車と熊との接触が増加 2021年10月 山田線 熊線路支障
JR東日本盛岡支社は2023年11月29日(水)、管内における熊(クマ)の列車運行への影響について公表しました。全国的に熊の出没件数が増加し、同社でも列車との接触による遅れや運休が生じる事象が例年以上に多く発生していることから、これまでの統計や対応の現状について明らかにしたものです。
2023年度の盛岡支社管内での熊接触・目撃件数は、過去5年間と比較して約2倍に増加。線区毎の件数では、山田線、釜石線、花輪線、北上線が多く、特に花輪線は、例年と比較して約4倍と突出しています。熊による列車運行への影響については、接触後に運行を妨げ、撤去まで列車運転見合わせとなった事象が4件。また、接触により車両の一部の部品が変形し運転見合わせとなった事象は1件発生しています。
2019～2023年度 線区別熊目撃・接触件数(頭数)
接触後に熊の撤去が必要な場合は、自治体や猟友会、警察等の協力を得て実施することが基本で、場合によっては、撤去に時間を要することもあり、数日間運転を見合わせる場合もあるとしています。
JR東日本はこのような対策として、熊との接触や目撃が多い花輪線 湯瀬温泉～大館間の一部区間で、試験的に音の威嚇による警笛を鳴らす取組みを開始しています。
