羽田空港アクセス線(仮称)、工事区間に「高輪築堤跡」 保存のため一部計画変更へ

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「高輪築堤跡」確認箇所写真(田町駅ホームから東京方を望む))

©JR東日本

JR東日本は2024年4月15日(月)、羽田空港アクセス線(仮称)における高輪築堤等の調査・保存について発表しました。2031年度開業を目指す都心部から羽田空港を結ぶ同線を、当初計画から変更し、高輪築堤の一部を現状のまま保存します。

高輪築堤は、日本初の鉄道として1872年6月に仮開業した品川~横浜間を単線で結んだ際、海上を走行するために作られたもの。2019年4月に、品川駅改良工事で石積みの一部が発見され、調査の結果、高輪築堤であることが判明ました。

同社は、2022年7月から2023年6月に実施した羽田空港アクセス線(仮称)の工事着手前の試掘調査において、高輪築堤の石積の一部を確認。2023年8月より、高輪築堤調査・保存等検討委員会が開催され、遺構への影響軽減および調査・保存について検討。委員会の方針を踏まえ、JR東日本は、羽田空港アクセス線(仮称)の下り勾配の開始地点を当初計画より約100m品川方に変更し、東海道線の線路下に存在すると想定される高輪築堤の一部を現状のままで保存することを決定しました。

ニュース画像 1枚目:確認箇所の状況(上面からの撮影)
確認箇所の状況(上面からの撮影)

©JR東日本

ニュース画像 2枚目:工事計画略図
工事計画略図

©JR東日本

今後、高輪築堤の一部現地保存に向けて、羽田空港アクセス線(仮称)の線路縦断線形の計画変更を実施。計画変更に必要となる環境影響評価手続きや工事計画の変更手続きを、国、東京都などの関係行政と連携して進めるとしています。

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    「高輪築堤跡」確認箇所写真(田町駅ホームから東京方を望む))

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  • ニュース画像:工事計画略図

    工事計画略図

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  • ニュース画像:確認箇所の状況(上面からの撮影)

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