JR東日本とジェイアール東日本物流は、2024年7月12日(金)から新幹線荷物輸送「はこビュン」による高速・多量輸送の事業化検証を開始します。
事業化検証は、2023年度に4回実施した多量輸送トライアルでの成果や課題などを踏まえ、今後定期的なサービスとして事業化することを目的に、実際のニーズの確認やオペレーションの検証などを行うものです。今回、初めて引越家財を扱うサカイ引越しセンターと連携。2025年度中の事業化に向け、取組むとしています。
実施日は、7月12日(金)、19日(金)、9月6日(金)、13日(金)、20日(金)の5日間。輸送に利用されるのは、東北新幹線の臨時列車「はやぶさ12号」(E5系10両編成)。新青森駅を8時29分に出発し、東京駅に11時44分に到着するダイヤで運行されます。
1号車と2号車は荷物輸送専用となり、最大で300箱程度の荷物を運びます。輸送品には引越家財や鮮魚が含まれますが、3号車から10号車までは一般旅客用に販売され、普通車指定席、グリーン車、グランクラスが設置されます。
今回の事業化検証では、3つの主要な項目が検証されます。旅客営業列車を活用した貨客混載輸送による高速・多量輸送の事業性が確認されるほか、40箱以上の輸送ニーズに対応するため、客室輸送専用台車を用いた荷物の搬出入、積み下ろし、荷捌きの効率性を検証します。このほか、新たなパートナーとの連携による新幹線を活用した高速・多量荷物輸送の新しいニーズを確認します。