1964年に日本初の新幹線として開業した東海道新幹線が、2024年10月1日で60周年を迎えます。東京〜新大阪という日本の大動脈を支えるため、初めて登場した初代0系を皮切りに新幹線の歴史はスタート。これまで全18形式の新幹線が活躍してきました。以下、歴代新幹線の一覧を登場順に紹介します。
形式名 | デビュー | 路線 |
---|---|---|
0系 | 1964年 | 東海道・山陽新幹線 |
200系 | 1982年 | 東北・上越新幹線 |
100系 | 1985年 | 東海道・山陽新幹線 |
300系 | 1992年 | 東海道・山陽新幹線 |
400系 | 1992年 | 山形新幹線 |
E1系 | 1994年 | 東北・上越新幹線 |
500系 | 1997年 | 東海道・山陽新幹線 |
E2系 | 1997年 | 東北・上越・北陸新幹線 |
E3系 | 1997年 | 秋田・山形新幹線 |
E4系 | 1997年 | 東北・上越新幹線 |
700系 | 1999年 | 東海道・山陽新幹線 |
800系 | 2004年 | 九州新幹線 |
N700系 | 2007年 | 東海道・山陽新幹線 |
E5・H5系 | 2011年 | 東北・北海道新幹線 |
E6系 | 2013年 | 秋田新幹線 |
E7・W7系 | 2014年 | 上越・北陸新幹線 |
N700S | 2020年 | 東海道・山陽・西九州新幹線 |
E8系 | 2024年 | 山形新幹線 |
あれ、600系は?
ここで気づいた人もいるかもしれませんが、600系新幹線がないことがわかります。一体なぜでしょうか?
新幹線の形式は0系より100ずつ増えていました。奇数が東海道・山陽新幹線、偶数が東北・上越新幹線などの順でしたので、600系はJR東日本のはずです。そして、確かに600系は存在していました。当初、E1系は開発時に600系を名乗っていましたが、当時、JR東日本が国鉄からの慣習をやめ、形式の頭文字に「East」のEを冠するようになり、「E1系」と名付けられました。
さらに、形式がこのまま4桁へ突入すると、すでに私鉄などの在来線で多く使用されていることもあり、見分けが難しい面も。このことが原因かは不明ですが以降、JR東日本に限らず、N700系・H5系・W7系・N700Sと各社が数字の前にアルファベットを冠するようになっています。
900系はどうなったの?
さらにもう一つの疑問、900系新幹線はどうでしょうか?こちらは旅客営業を行うことのない事業用しとして、しっかり存在しています。“新幹線のお医者さん”としてみなさんには馴染みのある「ドクターイエロー」や「East i(イーストアイ)」などと呼ばれる「新幹線電気軌道総合試験車」や、新幹線の開発に関わる「新幹線試験車両」がそれにあたります。
現在、「新幹線電気軌道総合試験車」として運用されているのは、2027年度に完全引退予定のJR東海・JR西日本923形「ドクターイエロー」、そしてJR東日本E926形「イーストアイ」。「新幹線試験車両」としては、JR東日本E956形「ALFA-X(アルファ エックス)」です。ちなみに、JR東日本には、在来線試験車両の水素ハイブリッド電車「HYBARI」がFV-E991系という形式名を冠しています。
以上、明日使える新幹線トリビアを紹介しました。