JR貨物、車両組立作業で不正 新山口駅脱線事故受け発覚 該当は564両に

JR貨物は2024年9月10日、車両の輪軸組立作業における不正行為の発生について発表しました。7月24日に発生した、山陽線新山口駅構内での貨物列車脱線事故を受け実施した作業確認時に判明。不正の対象車両は564両に上ります。同社は山口駅構内で脱線した車両にも、この輪軸が搭載されていたと公表しています。

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これは、9月6日に関西支社広島車両所内において車輪と軸を固定する輪軸の組立作業の確認の際、社員からの申告により発覚したもの。車輪及び大歯車の圧入作業において、圧入力が基準値を超過していた場合、検査結果データを基準値内のデータに差し替えて、検査を終了させていたとのことです。

また、その後の調査で、北海道支社輪西車両所、関東支社川崎車両所でも同様の事象を確認。基準値を超過していた輪軸を搭載した機関車・貨車計564両は、運用停止の作業を進めているとしています。なお、今回不正行為を行っていた車両所での輪軸組立作業は、作業体制を再整備するまで作業を停止します。

JR貨物は、「お客様をはじめとする関係の皆様の信頼を損ねることとなり、多大なるご迷惑・ご心配をおかけしておりますこと深くお詫びいたします。」と、コメントしています。

同社の報告を踏まえ、国土交通省は9日に緊急点検を指示。11日から特別保安監査を実施し、安全管理体制等について確認を行い、今後の監査結果や報告等を踏まえて厳正に対処する方針です。

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