JR東海、在来線全線区でレーダ雨量を活用した運転規制を導入 2020年度から

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レーダ雨量計による観測情報

©JR東海

JR東海は、2018年4月5日(木)、在来線全線区でレーダ雨量を活用した運転規制を導入し、司令のシステムを改良すると発表しました。導入時期は2020年6月の予定です。

同社の在来線では、駅などに設置した雨量計を用いて、降雨量が規制値に達した場合に、運転規制を実施し、安全を確保しています。これに対し、レーダ雨量は、気象庁や国土交通省が地上に設置しているレーダーから空中に電波を発射することにより、雨の強さを把握するもので、1キロメートル四方程度の降雨状況を面的に観測できます。

これにより、沿線の降雨状況を連続的に観測でき、これまでカバーしきれなかった狭い範囲の局地的な集中豪雨などを細かく捉え、運転規制をタイムリーに行うことができるようになります。また、2017年7月からは山間部などで、雨量計とレーダ雨量を併用した運転規制を試行しており、集中豪雨を適切に捉えていることを確認しています。

現行のシステムは、雨量計の値が規制値に達した場合、指令員に自動的に知らせることで、運転規制を行っていますが、試行しているレーダ雨量による運転規制は、規制値に達したことを、施設指令員と輸送指令員で確認のうえ、運転規制を実施しています。

今回のシステム改良は、雨量計に加え、レーダ雨量の情報をシステムに組み込むことで、司令員に自動的にアラームを発することにより、的確に運転規制を実施できるようにするものです。詳しくは、JR東海のウェブサイトを参照ください。

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