東海道新幹線、電力ケーブル交換専用の保守用車導入へ

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保守用車と保守作業のイメージ

©JR東海

JR東海は、2018年4月19日(木)、電力ケーブル交換専用の保守用車を導入すると発表しました。この保守用車は、周波数変換変電所から変電所までの送電する電力ケーブルの交換に用いられます。

東海道新幹線は、列車の走行に必要な電力を60Hzで供給していますが、富士川以東の区間では、電力会社から受電した50Hzの電気を周波数変換変電所で、60Hzの電気に変換してから、線路脇の管路内に敷設された電力ケーブル等を経由して沿線の変電所に送電しています。今回は、この周波数変換変電所から変電所までの送電する電力ケーブルのうち、老朽取替対象となるもの交換するため、専用の保守用車が導入されます。

今回の取替計画は、綱島周波数変換変電所~大崎変電所間の約13.8キロメートルのケーブルの2回線分、合計約27.6キロメートルが対象です。工期は2023年9月までの予定です。なお、ケーブルの重さは1メートルあたり約27キログラムの重量があります。

人手による取替作業では、重量物であるケーブルを人手で切断・撤去・敷設する作業には危険を伴うことや、作業効率が低いことから、保守用車の導入が計画されました。

保守用車は、ケーブル切断撤去車、撤去ケーブル運搬車、ケーブル延線車の3両1組で、一部の作業を機械化することにより、施工の安全性と作業性の向上を図ります。分速6メートルで走行しながら、老朽化したケーブルの切断、撤去と、新しいケーブルの施設を同時に行っていきます。なお、保守用車の新製費用は約2億5000万円の経費が掛かります。

JR東海では、保守用車を使用することで、取替作業を安全に、かつ効率的に進め、電力のより一層の安定供給を図っていくとしています。

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