南海電鉄は2018年6月6日(水)、54年振りの新車となる「高野山ケーブルカー」の新車のデザインを公表しました。コンセプトは、「期待感」、 「癒し・調和」 、「安全・安心」 です。
客車部分は、スイスのキャビンメーカー・CWAが手掛け、欧州風の流線形が特徴的な車体に、高野山・壇上伽藍の根本大塔を想起させる朱色をコンセプトカラーとして採用、高野山への期待感を醸成するようなデザインが採用されています。また、従来の車両に比べ、大型の窓ガラスを採用し、四季折々の景色を車窓から楽しむことができるようになっています。
内装は全体的に木目調の装飾を施し、和を基調としたデザインが採用されています。座席は木材を用い、圧迫感を与えないように工夫した格子状の背もたれを採用するほか、照明には調光式LEDを用いた間接照明を取り入れ、高野山の自然と調和した癒しの空間を演出しています。
また、床全体を滑りにくい材質を採用するとともに、車内段差部に足元灯を設置し、事故防止対策を実施し、安全性の向上を図っています。また、車いすスペースが新設されるほか、乗降用扉の開口部を750ミリメートルから900ミリメートルに拡幅、電動車いすでの乗降も可能としています。
なお、新車の投入にあたり、高野山ケーブルカーは、2018年11月26日(月)から2019年2月下旬まで運休となり、バスによる代行輸送が実施される予定です。
詳しくは、南海電鉄のウェブサイトを参照ください。