運輸安全委員会が2018年7月26日(木)に鉄道事故調査報告書を公表、これを受けJR貨物は、2017年2月23日(木)に室蘭本線北入江信号場で発生した貨物列車脱線事故について改めて謝罪するとともに、再発防止対策について発表しました。
この事故は2017年2月23日(木)、隅田川駅発札幌貨物ターミナル駅行きの下り高速貨物列車「第3055列車」が室蘭本線北入江信号場通過中、異常な振動を感じたため、非常ブレーキにより列車を停止させ、車両を確認したところ、1両目の機関車の第5軸と第6軸が進行方向右側に脱線していたものです。
原因は、機関車の後台車の中心ピンとけん引装置を締結する取付ボルト2本が走行中に脱落し、けん引装置が垂下したためと考えれています。
JR貨物は、取付ボルトは毎回新品を使用し、ねじ部にトルク安定剤を塗布するほか、緩みの検出を確実に行うため、合いマーク表記を行うなどの対策を現在までに実施しています。また、さらなる安全性向上に向けた取り組みとして、取付ボルトが脱落した場合でもけん引装置の垂下量を抑制するストッパーの取付を計画しています。
詳しくは、国土交通省または運輸安全委員会のウェブサイトを参照ください。