京阪、7月30日に京阪本線で発生した車両トラブルの概要と原因を公表

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接触した曲線引装置

©京阪電気鉄道

京阪電気鉄道は2018年7月30日(月)、京阪本線が2度に渡り、全線運転見合わせとなった車両トラブルについて、概要と原因について公表しました。このトラブルはいずれも、1000系「1501編成」の大阪寄りから2両目に連結されている「1251号車」のパンタグラフの故障に起因するものです。

1度目のトラブルは、7時57分頃に萱島駅で発生しました。該当列車は、同駅始発の淀屋橋行き区間準急の運用に就いていました。当該車両のパンタグラフに大きな歪みが発生し、取り付け部が破損しているのが、見つかっています。この編成は、寝屋川車庫から出発後、萱島駅4番線に入線するまでの間にパンタグラグを破損しました。

原因は、連日の猛暑の影響により、寝屋川車庫の出発番線である6番線に電気を送る電車線の張力が低下したため、パンタグラフが電車線をより押し上げる形となり、通常よりもパンタグラフ集電部の船体が、高い位置まで上昇、電車線を引っ張たり、振れを止めるために設置してある曲線引装置や振止装置に接触したためとしています。

その後、緊急点検を行ったところ、10両のパンタグラフの船体に、当該の編成と同様の傷があったことから交換したほか、今後は気象条件等により、従来以上に点検・調整を実施していく方針です。

2度目のトラブルは、9時36分頃に西三荘駅~門真市駅間で発生しました。当該編成を寝屋川車庫に入庫させるため、守口市駅で折り返し、走行させている際に発生したものです。故障したパンタグラグは、ロープにより緊締していましたが、同所を走行中に、電車線とパンタグラフが接近したことで、ショートが発生、守口市駅~大和田駅間の上下線で停電となっています。

今後の異常時の対策は、パンタグラフと電車線の距離が十分に確保できない場合、パンタグラフを切断、または取り外します。詳しくは、京阪電気鉄道のウェブサイトを参照ください。

期日: 2018/07/30

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