JR東、2020年度から横須賀・総武快速線にE235系 車両新造へ

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JR東日本は2018年9月4日(火)、横須賀・総武快速線用に山手線で導入を進めているE235系車両を新造、投入を決定したと発表しました。この新型車両は、モニタリング技術を活用し、常に車両や設備の状態監視を行い、安全性・安定性の向上を実現します。加えて、停電などの異常時を想定し、最寄駅などへ走行できる非常走行用電源装置を搭載します。車内には、デジタルサイネージの搭載、案内画面の大型化、グリーン車での無料公衆無線LANサービスの提供、各座席へのコンセント整備など車内設備を充実します。

新造する車両は、E235系の11両編成を51編成、4両編成を46編成、計745両を新造します。2020年度から順次、落成の予定です。運用区間は、横須賀線の東京~久里浜間、総武快速線の東京~千葉間、外房線の千葉~上総一ノ宮間、内房線の蘇我~君津間、総武本線の千葉~成東間、成田線の佐倉~香取間と成田~成田空港、鹿島線の香取~鹿島神宮間です。

安全性や安定性の向上では、車両搭載機器や線路及び電力設備の状態を監視し、故障の予兆を把握、事前に対処します。JR東日本で初めて、停電などの異常時を想定し、駅間に停車した際に最寄駅、または利用者が降車、避難しやすい場所まで走行できる非常走行用電源装置を搭載します。非常走行用電源装置は、非常時に蓄電池の電力を主回路へ電力を提供し、モーターを駆動します。通常時は、これまでの電車と同様に走行しながら、架線電力を蓄電池へ充電します。また、主要機器を2重系化し、故障に強い車両とします。

デジタルサイネージは、山手線用のE235系と同様にドア上部に大型の案内画面として21インチ大のモニターを設置します。これは、多言語による情報提供が可能なほか、異常時に客室内すべての画面を一時的に切り替え、自列車に関する情報提供を行う機能が搭載されます。この機能はJR東では初めての装備です。各車両の客室に、車内防犯カメラも設置します。

このほか、普通車に設置するトイレが、すべて車いす対応の大型洋式トイレとなるほか、従来のE217系と比べ、普通車の座席幅を10ミリメートル拡大し、容量の大きな空調装置が搭載されます。

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