鉄道総合技術研究所は2017年12月25日(月)、津波による橋梁への被害の有無を確認できる「波に対する鉄道コンクリート橋りょうの被害判定法」を開発したと公表しました。
この判定法は、鉄道総研が考案した津波の波の力の算定手法を用いたものです。算定した津波によって、コンクリート橋りょうに作用する波の力と橋りょうの橋脚や支承の耐力の情報から、津波による桁の流出や橋脚の破壊など、被害の有無を判定できます。鉄道総研では、判定の結果は津波に対するコンクリート橋りょうの補強工法の選定に利用できるほか、東日本大震災クラスの大規模津波による橋りょうの被害の有無が事前に判定できるとしています。
鉄道総研は、橋りょうを模擬した40分の1スケールの水理実験によって、この判定法を用いた被害判定できることを確認しており、今後、実用展開を図る予定です。