シドニーメトロノースウェスト線

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丸紅が出資参画するNRT Pty Ltd.は2019年5月26日(月)、オーストラリアのニューサウスウェールズ州で、シドニーメトロノースウェスト線の運行を開始しました。

開業したシドニーメトロノースウェスト線は、NRT Pty Ltd.がパブリック・プライベート・パートナーシップ(PPP)事業権を獲得、当時として豪州最大の交通PPP案件でした。豪で初めて全自動運転鉄道システムが採用されたことも特徴の1つです。

今回のプロジェックトは、総延長36キロメートルの路線に、22編成132両の全自動運転鉄道車両を供給､8駅の新線建設､5駅の既存路線の改修､4,000台の駐車場を建設しました。今後15年間、NRT Pty Ltd.が運行と保守を担当します。

朝夕の通勤・通学ラッシュ時間帯は、4分間隔で運転し、人口増加が続くシドニー北西地区で交通渋滞の緩和が期待されています。同国初のプラットフォームスクリーンドアを全13駅に設置し、安全面でも対策がとられています。

丸紅の豪州でのPPP事業は、2011年にゴールドコースト市の路面電車システムに最大株主として参画したのが始まりです。同社は、豪州の交通PPP事業を重点分野と位置付け、事業展開を図っています。鉄道輸送・都市鉄道は、豪州で継続的な成長が見込まれる分野で、丸紅は長期的パートナーとして、今後も同国の交通インフラ分野に関わる方針です。