(225系 norikadさん 2022年03月16日撮影)
JR西日本は2023年4月1日(土)から、京阪神エリアの特定区間運賃を一部値上げします。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による厳しい経営状況の長期化を受けた措置で、このエリアでは民営化後初の値上げです。
京阪神エリアの一部区間では、旧国鉄時代に私鉄との運賃差を抑えるため割安な特定区間運賃を設定、民営化後も継承しています。これまで消費税改定を除いて運賃改定を実施することなく、設定当初からの運賃水準が維持されてきましたが、今回、市場環境の変化を受けて改定されます。
改定されるのは、315区間に設定している特定区間運賃のうち、34区間の普通運賃と通勤定期運賃、65区間の6カ月通勤定期運賃です。例えば、大阪〜高槻間の普通運賃が現行260円のところ280円へ、大阪〜神戸間は410円から450円、天王寺〜奈良間は470円から500円、天王寺〜和歌山間は870円から890円にそれぞれ値上げします。
6カ月通勤定期運賃のみ値上げとなる区間では、大阪〜京都間がこれまで80,780円だったところ85,320円に、大阪〜三ノ宮間では60,180円から67,560円に値上げとなります。
