2015年に引退した国鉄115系電車「クハ115-1106」。2022年7月13日、「長野色」と呼ばれるカラーを纏ったこの車両が、第3の人生となる新天地 戸倉上山田温泉「翠明荘 万葉超音波温泉」で保存・活用されることが発表されました。車両譲渡は、同施設が日帰り温泉の公衆浴場として2021年9月に、開店から60周年を迎えたことを記念したものです。
「クハ115-1106」は1978年に製造され、主に国鉄・JR宇都宮線で活躍しました。その後、新前橋電車区(現 高崎車両センター)を経て、2002年に松本電車区へ転属しJR中央本線で運行、2007年から廃車となる2015年まで長野総合車両センターに所属しました。JR東日本から引退後は、長野県小県郡の長和町ブランシュたかやまスキー場に譲渡され、冬季はスキーヤーの休憩所として使用されてきました。
2022年7月現在、車両はブランシュたかやまスキー場に設置されています。今後、年末までに移送やクラウドファンディング実施による車体修繕を行い、温泉施設敷地内で利用者に見学してもらえるよう整備する計画です。